長野県小海町旅行記—『君の名は。』ゆかりの地

『君の名は。』ゆかりの地 長野県小海町

2018年10月7日

『君の名は。』を辿る旅も3回目。

 

1回目は2018年4月。

この時は、ことごとく目的を果たせない旅でした。

まず、新海監督が語っていた馬流の踏切はイマイチで、映画の踏切をイメージできず…。

次に向かった有坂電機製作所には、映画に出てくる看板はありませんでした。グーグルマップで表示される有坂電機製作所には、あの看板はありません。

松原湖畔の松原諏方神社では、春の例祭のハズでしたが、やっておらず(笑)。

畔田橋に行くと、工事中でした(爆)。

踏んだり蹴ったりでしたが、これはこれで面白く、印象に残る旅でした。

 

2回目は、2018年8月。

畔田橋のリベンジをして、有坂電機製作所の看板も見てきました。

旧社屋(?)は、小海駅から東南に(北相木村方向に)歩いて、1時間半ぐらいです。

有坂電機製作所の看板(ストリートビューより)

 

そして、3回目。

今回が最後になるはず、と思いながら、4時ごろ自宅を出発しました。

前2回は電車+歩きの旅でしたが、 今日の白駒池は電車でアクセスしづらいため、車で。

中央道を2時間ほど走り、須玉インターで降ります。

須玉インターから1時間半ぐらい走ると、小海町に入り、松原湖から10キロほど走った先に、白駒池はあります。

『君の名は。』の終盤。

三葉の中に入った瀧が「 そこにいるのか? 」 と凝視した先は、山の上でした。

白駒池は、松原湖からみて更に山の上にあり、新海監督が山上の御神体と同一視したと考えられる場所です。

実は白駒池への道が渋滞していたので、係員の誘導によりUターンし、八千穂高原スキー場からのシャトルバスで現地に向かいました。

白駒池は小海町と八千穂町の境にあり、八千穂町が管理しています。

吉永小百合さんが出演したJRのCMの影響もあり、人気が過熱気味。

駐車場には、観光バスが続々と入ってきます。

 

周辺の原生林は、以前より弱っている印象。気のせいだといいのですが…。

駐車場から池まで10分ほど歩き、池を見るのはそこそこに、高見石へ。

高見石へは、急だけど短い距離のルートと、緩やかだけど長い距離のルートがあります。時間のことを考えて前者を選びました。

30分ほど登り、高見石到着。

巨石が眼前に立ちはだかり、よじ登って行くワイルドな場所です。

岩の上に登ると、霧で白駒池は見えません。

うーん。これは予期しなかった。

今日は松原湖畔の神社で十日祭があり、浦安の舞が踊られます。

ネットの情報によると、11:00~13:00となっていました。

霧が晴れるのを待つか、撮影をあきらめるか。

煮え切らないまま、時間が過ぎていきました。

結局、辺りの風景を撮ったり、岩の陰に隠れたりしながら、1時間ほど待ちました。

風がすごく強く、山から池へ霧が流れていました。

激しい霧の流れはうまく撮れませんでしたが、カラマツの植生がそれを物語っています。

とその時、池がうっすら見えてきました。

実は、30度ほど右側を見ていたので、そっちだったか、と焦って撮った写真です。

見えたのは10秒ほどで、すぐ霧の中に消えていきました。

霧の中に浮かぶ幻想的な白駒池。

雲の間に現れる糸守湖を連想しました。

 

ともかくも撮れたので、下山します。

あわよくば「賽の河原」へも、と考えていたのですが、霧待ちをしたので無理でした。

登りと同じルートを下山し、白駒池へ。

池の周りを一回りし、駐車場へ…。

白駒池の周りには木道が巡らされています。

観光客が多いため、反対側から来る多くの人とすれ違うことになります。

狭い歩道なので、道を譲り合いながら。

『君の名は。』では、山頂(御神体の外縁)で二人は出会います。

御神体の外縁のイメージが、白駒池外周の歩道と重なりました。

 

駐車場からシャトルバスで八千穂高原スキー場へ。

スキー場から車で松原湖へ。

バスを1時間ほど待ったので、松原湖に着いたのは正午前でした。

お祭り、まだやってるかな?

と思いつつ神社に行くと、誰もいませんでした。

終わってしまった…と半ばあきらめました。

でも神社の戸は開かれて、中が見られるようになっていました。

宮水神社の天井と似ていることが確認できました。

この天井を確認できただけでも、自分的には満足でした

   

湖畔をゆっくり回って、風景を撮影することにしました。

松原湖は、白駒池の混雑ぶりが嘘のように閑散としていました。

つまり、白駒池から松原湖へ流れてくる人は少ないようです。

天気は回復していました。

あるいは白駒池だけが曇っていたのかもしれません。

 

湖を撮影し車に戻ろうとすると、観光案内所の建物が目に入りました。

念のため、「浦安の舞」は終わってしまったのか聞いてみました。

すると、詳しいことは分からないが、神事なので、いろいろな儀式の最後にやる、まだ終わっていないのではないか、といわれました。

感じからすると、舞がなかなか始まらないので聞きに来た、と受け取ったようです。

いずれにしても、可能性はあると感じました。

引き返すと、年輩の男性が一人、拝殿に座っていました。

お祭りは終わったのか聞くと、「3時からです。」と仰いました。

(3時? ネットの情報は何?)とは思いながらも、ホッとしました。

湖の周りをぶらぶらして、始まるのを待ちました。

 

観光案内所の人がいったように、いろいろな式辞などがあり、お祓いが行われた後、女性による舞が始まりました。

中が片付けられ、撮りたい人は拝殿に上がって撮っても良いような雰囲気でした。

私は遠慮して、遠くから撮りました(笑)。

これにはいろいろ理由があります。

映画と同じような舞がここで行われている。

それが確認できればよかったので、舞をつぶさに撮る必要はないと思いました。

プライバシーの問題もありますし…。

 

帰りは中央道の渋滞に巻き込まれました。

延々と渋滞が続いていましたが、ガソリンが切れそうになったので上野原インターで降りました。

下道も渋滞していましたが、相模湖を過ぎると一気に流れました。

この辺はヘアピンカーブが続く面白い道で、ドライビングを楽しめました。

渋滞が4時間も続いたこともあり、車が進むことの有難さを実感しました。

 

小海町から7時間もかかって(笑)、23時ごろ帰宅。

車の旅でも一筋縄ではいきません。

でも、それも旅の楽しさです。

無事に帰れてよかった。

心を癒やす旅。

 

↓下の動画は、2017-18年の旅行で撮った写真を 、 音楽にのせてまとめた写真集です。

Photos taken in Japan in 2017-2018
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