水戸市旅行記—『カメラを止めるな!』のロケ地

2019年4月某日

5:06 西国分寺(JR武蔵野線)
6:08 新松戸(JR常磐線各停)
6:26 我孫子(JR常磐線)
7:44 水戸

『カメラを止めるな!』のロケ地を巡る旅。

まずは、水戸駅前にある、黄門さまの銅像から・・・

と思って水戸駅を出ると、工事中のエリアの中にあり、撮れなかった。

うしろから撮った水戸黄門、助さん、格さん。

ちなみに私は、ドラマの『水戸黄門』はほとんど見ていません。

時代劇全般を見ないのです。

いまだに水戸黄門=東野英治郎のイメージがあります。(笑)

だから水戸にも興味がなく、珍しくこの旅行は、行く気がしませんでした (笑) 。

ただ、石巻に行ったとき、ちょうど宿のテレビで『カメラを止めるな!』をやってました。

2018年大晦日の紅白でも、この映画のパロディらしき演出があったので、世間にインパクトを与えたのだと思います。

ということで、ロケ地の水戸を取り上げました。

上述の通り、水戸黄門には興味がなく、たぶん自然豊かな土地でもないでしょう。

何を見に行けばいいのか!?

相反する問題でした。

とりあえず、ロケ地である芦山浄水場には行きます。

そして水戸といえば…の偕楽園も外せないでしょう。

と、考えているうちに、『ブラタモリ』で水戸をやっていたのを思い出し、録画を見直して、それに丸投げすることにしました(笑)。

 

水戸第一高校の敷地内に水戸藩の門があります。

水戸藩の質素倹約を象徴するかのように、簡素な門です。

装飾的なものはほぼありませんでした。

次に向かったのは弘道館。

水戸藩の藩校ですが、中は見れません。

門を撮りながら、見せてくれればいいのに、と思いました。

その後、笠原水道を見に逆川さかさがわ緑地へ行きました。

水戸黄門で知られる二代藩主徳川光圀は、水道の整備をしました。

笠原水源の水を、岩樋いわひを通して、城下に運んだのです。

この辺りは湿地帯でした。

そのため、岩樋のすき間を逆に利用して、湿地帯の地下水も取り入れながら、水を運んだのです。

マーライオンのような「竜頭共用栓」は、明治時代に下市地区に置かれたものの復元です。

竜頭共用栓の近くにある階段を上ると、笠原不動尊ですが、稀に見るほど傷んだお堂でした。

インパクトがすごい。。

そのあと、千波湖の周りを巡りながら、護国神社を通り過ぎ、偕楽園の表門へ。

ここが本来の順路ではスタート地点ですが、ここから入る観光客はほとんどいません。

偕楽園の庭は陰陽が表現されています。

表門から入ると竹林や杉木立の陰のエリアになります。

竹林のなかを沈思黙考しながら歩いて行くと、中門があります。

中門をくぐると好文亭があり、その先の門をくぐると梅や桜がある陽のエリアになります。

仙奕台せんえきだいから見る、千波湖

歩いてみて、本当に陰と陽の世界が表現されていると思いました。

 

偕楽園を出て、いよいよ芦山浄水場へ向かいます。

その途中で、いくつかのポイントを回収します。

まず、ユースホステル。

そして、格さんの墓がある共有墓地へ。

藤田東湖の墓もありました。

名前は知ってますが…(笑)

そして芦山浄水場へ到着。

廃墟である芦山浄水場は、敷地自体が閉鎖中で、中へ入れない。

正門に向かって左に小道があり、その先に右に折れる小道がありました。

つまり、回り込んで裏から見ようという作戦。

なぜ、こんな苦労をしなければならないのか?

弘道館もそうだけど、見せてくれればいいのに、と思いました。

裏手には舗装された小道が、堤防のように延びていました。

裏手からは所々、見える場所がありますが、木に邪魔されてなかなか見えません。

なぜ、こんな苦労をしなければならないのか?

ふたたび、みたび、この思いがよぎりました(笑)。

木が、もどかしい(笑)。

屋上に上る階段が見えます

裏手の舗装された道を敷地の端まで行くと、右側に回り込めそうになっていました。

このバリケードの意味は、「これより中に入ってはいけないけど、外からみるならイイですよ。」

と解釈し、バリケードに沿って数メートル歩いて、中の様子を撮りました。

グーグルマップで見えるので、知ってましたが、実際に見ると、「浄水場」を実感します。

浄水場をみて思い出したのが…、

午前中に見た、笠原水道の仕組みです。

つまり黄門さまがやっていたことと同じなのです。

それが、芦山浄水場がロケ地に選ばれた理由なのだ、と分かりました。

 

『心を癒やす旅』は、事前におおかた解明してあることも多いのですが、

今回は旅をしながら、点と点がつながりました。

大日本史を250年かけて完成させた、水戸の探究心のお陰かも…。

 

じつは芦山浄水場のあと、権現堂堤のさくらを見に行こうかと思っていました。

しかし、最寄りの赤塚駅までが意外と遠く、

直近の15:05の列車に間に合わず、つぎの15:37の列車も無理そうだったので、あきらめました。

権現堂堤は茨城県と埼玉県の境にあり、有名なのは埼玉県幸手市側のさくらです。

関係ないものを見に行くなという天の声?なのかなと思い、次善の策と決めていた、大塚池公園に行きました。

とくに、感じるものはなく。。(苦笑)

17:12 赤塚(JR常磐線)
18:35 取手(JR常磐線各停)
18:58 新松戸(JR武蔵野線)
20:01 西国分寺(JR中央線)
~帰宅

今回は青春18きっぷを利用しました。

1回分の場合、ヤフオクで購入すると3000円前後。

JR以外には交通機関を使ってないので、出費はこれだけです。

水戸旅行だけに、とても倹約できました(笑)。

心を癒やす旅

↓下の動画は、2019年の旅行で撮った写真を 、 音楽にのせてまとめた写真集です。