秩父市旅行記②:巡礼編(二)

2019年2月某日

下の地図の黒塗りは一日目に巡礼済のエリアです。お寺は11残っていますが、とりあえず遠く離れた4つの寺をまわります。㉛番、観音院へ。

6:20 西武秩父駅(西武観光バス)
7:00 小鹿野車庫

西武観光バス小鹿野線は西武秩父から栗尾というバス停までですが、この時間のバスは小鹿野車庫まででした。

小鹿野車庫から栗尾まで30分位歩き、栗尾から観音院まで40分弱歩きます。

朝から快晴で、ついてました。

2日目は歩きが多いのでカメラを出しておれず、スマホ写真が多くなってます。

牧場などもありました。

観音院では296段の階段が待っています。杖をつきながら登りました。

24寺目、観音院。

観音院の観音堂は巨大な岩を背負うように建てられています。なかなか荘厳な風景です。

奥の院もありますが、時間の都合で次へ…。

8:55 栗尾(西武観光バス)
9:04 小鹿野警察前

法性寺へは、大日峠越えのルートで向かいました。

バス停からすぐのところに右にそれる道があり、案内がありました。

しばらく舗装された道を行くと、山道に入っていきます。

このルートを選んだのは、図書館で借りた本に載っていたからです。

地図上で見ても最短距離でアクセスできるので、いい道だと思っていました。

でもこれは登山に近いものでした…。

2月なので太陽は低く、あまり日が差し込みません。

頂上に近づくと、木漏れ日がさすところがあり、気持ちが和らぎました。

無駄に登ってる感がありましたが、なんとか峠の頂上に辿り着き、ここから降りていきます。

25寺目、法性寺。

美しい門を見ながら、ベンチで少し休みました。

次の菊水寺までは、5kmほどあります。

長いですが平坦な道で、のどかなので、まあまあ楽しめる歩きです。

26寺目、菊水寺。

このあと、『あの花』に出てくる吉田むく神社に立ち寄りました。

山のふもとに龍勢の発射台が見えます。椋神社のやぐらでは口上を述べるそうです。

吉田椋神社から水潜寺までは、8.4km。

この道以外に、菊水寺から水潜寺までは、札立ふだたて峠越えのルートもあります

秩父に行く前なら、8.4キロなら大したことない、という印象もありましたが・・・

地図を見て感じる距離感は、秩父ではあてになりませんでした(勾配があるので)。

この経路はもう、歩くだけ。

ただただ、歩くだけ。

無心になっていきました。

27寺目、水潜寺。

水潜寺は札所一番からまわると最後の寺、結願寺です(私は順不同で回っています)。

西国・坂東の各33カ寺と合わせると、日本百観音結願所となります。

参道には33観音の石仏が並べられ、参詣者を見送ります。

私はまだ、7か所残っていますが。笑

14:59 札所前(皆野町営バス)
15:23 皆野駅前

このあとは札所一番の四萬部寺ですが、美の山公園を通っていきます

なぜかというと、この山頂展望台からの景色に期待したからです。

秩父を調べているとき、撮影地としては魅力を感じませんでした。

唯一、美の山公園からの写真が、印象に残りました。

それで秩父に来る決心をしたので、ここは外せない。

ただ、通っていきますという言葉で片づけられない程、立派な登山でした。午前の大日峠より数倍きつく感じました。

これだけ苦労したから素晴らしい風景が待ってるに違いない、という期待もありましたが…

それほどでもありませんでした(苦笑)。

私は思いがけずいい風景に出会うことが多く、「コレを撮る」と決めて行く場合は、いい風景に出会えない。

それを再確認しました。

潔くあきらめ、下山。

秩父盆地を囲む山に、太陽が沈んでいきます。

美の山公園を駆け下りる。

遠く離れた法雲寺は無理としても、それ以外の寺は市街方向にあるので問題はないだろうと思っていました。

甘かったです…。

私の秩父札所巡りは、ここからが本当の正念場でした。

気持ちの整理のために、回を改めます。

秩父市旅行記③:死出の山道編へ続く

 

心を癒やす旅

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