「心を癒やす旅」の原点

ここに一枚の写真があります。

これは2009年頃、鎌倉市の材木座海岸で撮った夕日です。

2008年か2009年頃、あるテレビ番組で、タカトシのタカさんの過去を3人の占い師がそれぞれ言い当てる、という企画をやっていました。

その中で全問正答した占い師がいました。

迷いなく当てるので気になり、視てもらいに行きました。

いろいろなアドバイスのあと、「日光を見ると穢れが落ちる」ようなことを言われました。

その頃の私は、早朝から夜まで仕事をする生活。日光を浴びる機会はありませんでした。

占い師が「写真でもいいんですよ」と言っていたのを思い出し、写真を撮りに行ったのです。

 

自宅から鎌倉市までは、電車で1時間半。

旅行というほどではありません。

ただ、今思うとこれが『心を癒やす旅』の原点でした。

 

年月が経ち、夕日写真のことも忘れていました。

大掃除のとき、カメラに入っていたメモリーカードに気づきました。

PCで読み込むと 、 上の写真を含む夕日の写真が20枚ほど。

そのときは良いとは思えず、削除しようとしました。

でも、ふと思い直して、一枚だけ残しておくことにしました。

 

カメラはハードオフに売り、写真を撮ることもなくなりました。

そもそも写真を撮ることには興味がなく、むしろカメラのデザインを見るのが好きでした(笑)。

売り払ったカメラで撮ったのも、おそらく鎌倉の夕日だけ。 

 

2017年頃、ネットでたまたまカメラ女子のサイトを見ていました。

なぜかというと「広角レンズ」で撮った写真に惹かれたからです。

広角レンズは広い範囲を撮影できるレンズで、私の見方に近いと感じました。

私は視力が弱いのですが、いつか千葉県の眼鏡屋にメガネを作りに行ったことがあります。

ご主人が私の目を覗きながら、「あなたは全体を見るようにモノを見ています」と説明してくれました(不思議な眼鏡屋さんなのです)。

おそらく、全体を見る私の見方が広角レンズに引き付けられたのでしょう。

ともかく、写真を撮ることに興味を持つようになりました。

何を撮るか。

とりあえず、行きたい所に旅行して、見たものを写そうと思いました。

 

最初に行ったのは、大分から出雲への旅行でした(2017年9月) 。

美保神社(島根県)
城下海岸(大分県)

 

大分・出雲旅行から半年。

写真を使って、何かを表現したいと思うようになりました。

 

地理が好きなので、写真を使って各県の特徴を伝える動画を作ることにしました。

ただ、漫然と土地の特徴を伝えるのは難しいので、映画の舞台に行くことにしました。

 

映画の舞台は限られるので、すぐにネタ切れになるはず。

その時は、別のテーマを用意しようと思いました。

  

第1作は『耳をすませば』の舞台 東京都多摩市編でした。